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不登校「数を減らす意味ない」慶大教授が語る根拠 ほろ苦い記憶「不登校だった私を救ったもの」

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  • 井手 英策 慶應義塾大学経済学部教授
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夜ふかしをした次の朝は辛い。起きると、学校に行きたくない、とぐずったが、母はあっさりしたもので、「よかよ、休まんね」と言って休ませてくれた。家に1人で子どもを置いていくか。夜ふかしさせても店に連れていくか。究極の2択だったが、母は子どもとの時間を選んだ。

だが、母の優しさは、完全に裏目に出てしまう。学年を追うごとに欠席日数は増え、卒業時には年に40日くらい欠席するようになったのだ。こうして私は、不登校児の仲間入りを果たすことになった。

スナックのカウンターで勉強した。母の勧めで私立の中学を受けたが、あっさり落ちた。恥ずかしさからか引きこもりが始まり、中学に入ると朝から晩までお菓子を食べ、マンガを読み、ただダラダラと過ごすようになった。

みるみるうちに太っていった。たまに登校しても、クラスメイトの冷たい目線が気になる。何とかしなきゃとは思ったが、学校に私の居場所はなかった。

「このままじゃ人生が終わる」吐きながら勉強

まるで負け犬のような気分だった。このままじゃ人生が終わる、一生負けっぱなしなのか、そう思った私は、最後の1年間だけ、死ぬ気で勉強しようと決めた。

4時間以上寝た日は1日もなかったと思う。食事をしながら勉強し、お風呂でも、トイレでも、信号待ちの時間でさえも勉強にあてた。

最初はそんな自分に酔いしれていた。ところが、少しずつ自律神経がおかしくなっていく。真っ直ぐ歩けず、毎日、嘔吐した。母は泣きながら、勉強をやめろと言った。でもやめなかった。どうしてもやめられなかった。

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