「Apple Watch」日本の医療現場でも活用が進む ヘルスケア担当役員が語る「今後起きる進化」
「まだまだ、学ぶべきことはたくさんあります。それを理解するための研究を続けている途中なのです。
科学に基づいた、健康に関する正確な情報を伝えるにはどうすればいいか、顧客の声に耳を傾けてきました。これを、アップルを含めた第三者がのぞき見ることなく、プライバシーを強く保護しながら実現していくことで、健康に関する発見ができたり、人々が何かを理解できるようになります。
私は医師として、またアップルのチームが本当に力を入れていることです」(デサイ氏)
例えば、現在のApple Watchでは、睡眠時間、外で過ごした時間、運動量と、気分の相関関係を調べる「心の状態」という機能が追加された。日常生活とメンタルヘルスの関係に着目し、結びつけた例だという。
外に出て散歩をしたり、運動をしたりすると気分が良くなる、と言われているが、Apple Watchでは実際の日常生活に紐着けて、個人個人の心の健康とその改善を確認していくことができるのだ。
信頼して健康データを預けてほしい
自分以上に自分の健康に関する洞察につながるデータを持っているApple Watch。サンブル・デサイ氏は、強いプライバシー性能は、強調してもしたりないほど重要な、健康データを預けるための条件だと指摘する。
「プライバシーについては、世界では多くの法律が制定されています。健康データはデバイス上で暗号化されていて、アップルはあなたの健康データを見ることができません。健康ほどプライベートなものはないのです」(デサイ氏)
デサイ氏は、「どうすれば、人々やその家族が健康であることに積極的になれるか、健康を実現できるかについて、これまで以上に集中して取り組んでいきたい」と語った。
時計はかつて、「時間を知るための道具」だったはずだ。しかしその役割は変化しつつある。21世紀の現在において、時計の機能に「健康に生きるための道具」が追加されようとしている。
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