「30歳以下の幸福度」が急降下している国の特徴 英語圏で目立つ幸福度低下、SNSの悪影響濃厚
「世界幸福度報告書」の世界幸福度ランキングでフィンランドが毎年トップになることに驚きはない。ランキング1位のタイトルを苦々しく思っている国民もいるが、フィンランドは今年も7年連続で首位を獲得した。
しかし、3月20日に発表された2024年版の報告書は、どの国がランキング上位に入っているかよりも、どの国が入っていないかについて警告を発するものとなっていた。アメリカ人、中でも30歳以下のアメリカ人の幸福度が近年急激に低下しているのだ。
国連やギャラップを含む複数の団体が毎年、共同でまとめているこの報告書は、一部の研究者らが「アメリカの若者の危機」と呼ぶ状況を示す最新のデータとなった。
ランキング開始以来、初の20位圏外
世界幸福度報告書の発表が始まった2012年以来、アメリカが初めてトップ20から外れて23位に転落した要因は、30歳未満のアメリカ人の意識の落ち込みにある。
アメリカ人はずっと前から不幸な集団ではあった。世界各国の回答者の幸福度に関する自己評価に基づく世界幸福度報告書で、アメリカがトップ10に入ったことは一度もない。