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33年ぶり春闘「賃上げ」の恩恵がある人、ない世代 若いころ描いた賃金に届かない氷河期世代の今

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  • 末廣 徹 大和証券 チーフエコノミスト
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賃金カーブの水準をみると、過去のフラット化は35〜39歳くらいを境に進んでいることがわかる(グラフが35〜39歳くらいを軸に回転している)。

すなわち、すでに35〜39歳になってしまった人々は、賃上げの恩恵が限定的になる。

20歳の時に期待した生涯賃金を得られない40代

過去の賃金カーブの推移から、各年齢の「20歳の時の期待生涯賃金」および「実現賃金+現時点の期待賃金」を比較した。

前者は20歳の時の賃金カーブの合計値であり、後者は実際に実現してきた賃金の合計と、現在の賃金カーブから想定される60歳までの残りの期間の期待賃金を加えたものである。

現在60歳の人は20歳時点の生涯賃金の期待値は1.03億円程度だったが、実際には1.45億円を得ることになった(39.7%)。しかし、現在40代の人は、20〜30代は低めの賃金にとどまり、その後はフラット化によって期待賃金が伸びず、20歳の時に期待された生涯賃金を下回る可能性が高くなっている。

最も下振れが大きい現在43歳の人は、想定よりも2.9%減となる見込みである。

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【期待と現実との乖離】

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