「岸田総理はゴム人間」陰謀論を馬鹿にできぬ理由 陰謀論情報を発信してても「疲れた状態で見たら…」

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雨宮さんはこうして、自己啓発、ニューエイジ、スピリチュアル、疑似科学など、やや批判的にオカルト思想を解説する記事を書くようになった。

反ワクチン団体が世の中を騒がせていることもあり、ネット上の反響は大きかった。

出版社から声がかかり、『あなたを陰謀論者にする言葉』(フォレスト出版)を執筆することになった。

「子供の頃はずっとオカルト好きでしたが、まさか大人になって役に立つとは思わず驚きました。本が出た後は、様々な媒体から原稿依頼が来ましたし、トークイベントなどの出演依頼も来ました。

この活動で結構な収入が入るときもあるのですが、これからもエンジニアとフリーライターの二足の草鞋を履いてやっていこうと思っています」

陰謀論界隈の現在

雨宮さんから見て、陰謀論界隈の現在はどのような状態になっているのだろうか? 注意が必要な状況なのだろうか?

「いまだにSNSなどで間違った情報を発信している人はたくさんいます。だからもちろん注意は必要なのですが……。

そもそもここ数年陰謀論が盛り上がったのは、コロナ禍に入って日常が一変し、感染者数やワクチンのニュースを毎日聞くような状況が続いたからです。

世界の急激な変化を大勢が共通体験するという状況は、コロナ・ワクチンを強力な“陰謀論感染ツール”にしました。しかし、コロナが5類感染症に移行して以降はコロナ関連のニュースが大幅に減りました。コロナやワクチンが盛り下がると共に、この界隈の勢いも衰えていくのではないかと考えています」

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