まず、そんな指示への不満から入りますか?
質問に答えるということは、イエス・ノーをはっきり言うことです。
たとえばこんな答え方はどうでしょう。
「はい、できます。ただし、一人ではボリューム的に無理です。手伝ってくれる人が1名いれば、2人で協力して終わらせることができると思います」
この言い方なら、クリアーかつ、仕事が前に進みそうです。
言い訳がましくありませんし、上司も、じゃあヘルプを頼もう、という考えになるでしょう。
上司の目的は、あくまでも仕事を前に進めることだからです。
また、「Talk Straight」には、言いにくいことでも、間違っているなら間違っていると言うことも含まれます。
上司や、偉い人が言っていることでも、疑ってかかる。もしそれがおかしいことであれば、ちゃんと指摘する。
その方向に進んだら、きっとうまくいかない。そういう場合は、非常に言いにくくても指摘しておかないと、あとで「どうしてわかっていたのに指摘しなかったんだ」と言われます。
わかっているのに言わないというのは、個人の感情の関係では好ましい場合もありますが、仕事においては、逆に不誠実ととらえられることのほうが多いのです。
ストレートに話をすると、空気が読めない、と言われることもあります。けれども、それでもストレートに話したほうが、結局は信頼を得ることができます。
駆け引きをしないほうがうまくいく
もちろん、利害が対立している相手との交渉といったような、一方が得をして、一方が損をするもの(これをゼロサムゲームと呼びます)においては、ごまかしたり、はぐらかしたり、噓をついたり、そういうことが効果的なこともあるかもしれません。
交渉のコミュニケーションの本などでは、そういうゼロサムゲームで有効な策が多く提示されています。
けれども、実際の仕事の場面では、お互いが協力して、1プラス1が3になるような結果を出す人のほうがやはり評価されます。
同じ利益を追求しようとしている者同士ですから、率直にものを言い、駆け引きをしないほうがうまくいくものです。
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