というのも、マネジャーが知りたいのは、単に、できたか、できていないかという事実です。そして、もしできていないのなら、どうしてできないのかという原因。それだけです。
言い訳なんて聞きたくありませんし、できていないのならしかたない、できる方法を考えるだけです。
怒ったとしても、自分に対して怒っているわけではなく、単に、物事を前に進めたいのだということが、いまなら、わかるからです。
だから、こういうときはまず、「まだできていません」とか「事例は1件見つかっただけです」といった具合に端的に答えるべきなのです。これが、質問にストレートに答えるということです。これを心がけるようになってから、実は怒られる度合いが減りました。
遅刻しても言い訳しない
ごくごく簡単な例で言うと、たとえば、待ち合わせに遅れているとき。「いまどこにいる?」と言われたとき、言い訳をしない。いまどこにいるのかと聞かれているのだから、現在地をまず答える。
「表参道駅、千代田線のホームです」
そのあとで、あと何分かかる見込みだとか、迷っているのでヘルプしてほしいとか、そういうことを付け加えるべきです。
寝坊したとか、トラブルがあったとか、そういうことを言うのは、現地に到着してミーティングなどすべてが終わってからにすべきでしょう。
わたしも、新人時代、実際にミーティングに寝坊して遅れたことがありました。電話があったとき、まだ寝ていたのです。
「いまどこにいる?」
「いま、家です。いま起きました。」
「ふざけんな!」
覚悟をしたのですが、次の言葉はあっけないものでした。
「クライアントとのミーティングに寝坊して登場するわけにはいかないから、こっち(客先)に来ないでオフィスに行け。言い訳はあとで聞く」
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