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「辞められても困らない部下」が抱える重大な問題 教育コストがかかる若者を採用したくない本音

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  • 横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役会長
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顧客データベースをもとに、お客様の属性を自動的に入手できるシステム、お客様のリアクションに応じて適切な応答ができるマーケティングオートメーションが稼働している。人間がやらなくてもいいことはコンピュータやロボットに任せ、「人間にしかできないこと」に注力できるよう環境整備されているのだ。だから、

「当社において人がやるべき仕事ができるようになるには、3年はかかります。逆に、数カ月でできてしまう仕事は、人がやる必要はありません」

と部長は言い切る。

「仕事ができるベテランこそ、辞められると困るわけですか?」

私が聞くと、「そうです」と部長は即答した。つまり、この会社においては、『ベテランに辞められると困るので、強く言えません』なのである。

キチンと育ててほしいなら、部下側も覚悟が必要

ブラックな職場だと、当然敬遠される。しかしホワイトすぎる職場だと、成長できないからといって優秀な若者は定着しない。

若者の言い分は「キチンと育ててほしい」だろう。一方、上司の言い分もある。それは、

「キチンと育ててほしいなら、育てたいと思われるようにしろ」

「育ててもらうのが、当たり前と思うなよ」

である。

昭和世代の経営者や上司だけではない。若い経営者が集まる会でも、そのような話題が出た。32歳のスタートアップ企業の社長からは、こんな発言も飛び出した。

「タイパを大事にしているので、成長が遅い若者にかまっていられません」

しのぎを削るスタートアップの業界では、このような発言も過激ではないようで、他の参加者からも賛同の声が上がっていた。当然かもしれない。

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【部下を育てる上司側の本音】

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