介護士が伝授、介護施設「ハズレを避ける」納得の技 "オムツ交換は定時のみ"という劣悪な施設も

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夜間の対応はどうかといったこともそうですが、疑問が残る部分があるなら、1泊か2泊のショートステイをしてみるのもお勧めです。職員が日頃からどのように入居者に接しているかといったことがそのままわかります(ただし、すべての職員が同質の対応をしているとは考えないほうがいいでしょう)。

実をいうと、ショートステイは、施設側としても、入居者や家族を見極めるための貴重な機会になっています。「ここまで認知症が進んでいると、うちでは対応できない」「他の入居者に迷惑がかかる」といったことからお断りするケースもあるからです。

ある意味、お互い様です。

施設選びにはそれなりに慎重になってもいいのではないかと思います。

決められた時間まではオムツ交換をしない施設も

ぼくが介護士になろうとした際、ホームヘルパー2級という資格を取るため、ある施設に研修に行きました(現在の介護職員初任者研修)。その際にはいきなり〝良くない施設〟の例を見せつけられた気がします。

午前中などにフロアの入居者ほぼ全員が集められるスペースがあり、初日からすぐ、そこで「入居者とコミュニケーションを取っているように」と言われました。説明らしい説明もないうちにそのスペースを研修生3人に任されたのです。

そのあいだに職員たちは部屋の掃除などをしていたようですが、自分たちはどうすればいいかがまったくわからなかった。仕方がなく一人ひとりに声掛けをしていきました。まったく反応がない人や勝手に話し出して止まらなくなる人などさまざまでした。

そのうちある人から「おにいちゃん、トイレさせて」と言われたので、「少しお待ちください」と言って、どうすればいいかを職員に尋ねに行きました。

すると「させといて」と返されたのです。トイレにお連れすれば用を足せるにもかかわらず、オムツをしているのだからその場でさせろというわけです。

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