「自分から話せない」会話が超苦手な人の仕事戦略 相手から無意識に「話しかけたい人」になる方法

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まずは、一般的な部分から説明していきます。

メラビアンの法則では、人は人の印象を判断するときに、「視覚情報55%」「聴覚情報38%」「言語情報7%」の割合で判断している、とあります。

つまり「視覚情報=見た目だけ」で印象を判断してしまう、という法則です。

大抵の方は、ここで法則の理解を終えています。

一方で、この「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」という3つの情報だけで人は人を100%判断しているのであれば、この3つの情報さえ自分でコントロールすることができれば自分の印象を簡単に操作することができるのです。

具体的に何を目指せばいいのか

「はい。そう言われましても……」

そんな声が聞こえてきそうです。安心してください。わかりやすく具体例をお出しします。

●お笑い芸人の場合:オードリーの春日俊彰さん
視覚情報:ピンク色のベスト・テクノカットの髪型・ゆっくりと歩く

聴覚情報:ゆっくりと話す
言語情報:ご飯を食べて「うまし」と言う・数個の一発ギャグを所有
●ビジネスパーソン:ある会社の自称「陰キャ」の方
視覚情報:出会って6〜7秒だけ我慢して笑顔で接する

聴覚情報:はっきりと挨拶をする(朝の挨拶、帰りの挨拶)
言語情報:自分から話すのが億劫なため、相手の話に耳を傾け
「もっと教えてください」など相手が話したくなる言葉を使う

自称「陰キャ」の人は、技術力は非常に高いがコミュニケーションを取りながらのチームの仕事となると急に意見が言えず萎縮してしまうようです。

そこで、6〜7秒の印象をよくしてリスクを回避し、自分が話すよりも相手に話してもらうことで苦手を払拭します。

そして、聞き方を意識して場を作り出し、自分の技術力が発揮できる状況を作り出しているわけです。非常に秀逸です。

さて、私もコミュニケーション弱者でしたし、いまも変わらず激しい人見知りに見舞われることもあります。

ただ、「コミュニケーション弱者だから……」「陰キャだから……」と言い訳にせず、少しだけ今回紹介したスキルを活用してみてください。

必ずあなたのビジネス人生はかなり楽になると思います。

ぜひ、活用してみてくださいね。陰キャ仲間の私も応援しています。

中北 朋宏 俺 代表取締役社長

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なかきた ともひろ / Tomohiro Nakakita

浅井企画に所属し、お笑い芸人として6年間活動。その後、人事系コンサルティング会社に入社し、内定者育成から管理職育成まで幅広くソリューション企画提案に携わる。入社3年でナンバーワンとなる。その後、インバウンド系事業のスタートアップにて人事責任者となり、「制度設計」「採用」などを担当。2018年2月9日に株式会社 俺を設立。“夢諦めたけど人生諦めていない人のために”をコンセプトに、お笑い芸人からの転職支援「コメディケーション」を展開中。
著書に『「ウケる」は最強のビジネススキルである。』『コンプレックスは営業の最高の武器である。』(いずれも日本経済新聞出版)がある。

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