「なぜか相手に話が伝わらない人」の悪いクセ あいまいな表現を排除すればグッと伝わる

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この「目安」となる数字についても、先ほど述べた通り、インターネットなどを使って、公共の機関や企業が出している情報をまとめておくと便利です。算出根拠もあわせて示しておきましょう。

以下に「数字のたとえに使える主な事例」を載せました。参考にしてください。

『賢い人のとにかく伝わる説明100式』P.82より

複雑なことは分解してから、似たようなものに置き換える

難しい専門用語を、ズバリとひと言でわかりやすい言葉にたとえることができないときもあります。そんなときには、専門用語の示す内容を分解して、それぞれを似たようなものに置き換えると、わかりやすくなります

例えば、ソフトコンタクトレンズを例にして考えてみましょう。

ソフトコンタクトレンズを選ぶときの指標の1つに、「酸素透過率」があります。一般的に、「酸素透過率」の高いものを選ぶのがいいと言われています。でも、初めてコンタクトレンズを購入する人にとって、「酸素透過率」は耳慣れない言葉です。なぜ「酸素透過率」が高いほうがいいのか、その理由も想像できないでしょう。

そんなときに、「こちらのコンタクトレンズは酸素透過率が○○で……」などと説明しても、スペックのアピールになるだけで、お客様には理解できません。そこで、コンタクトレンズの販売に携わっていた私の知人は、こんな風に伝え方を工夫していたそうです。

「瞳も呼吸をしています。コンタクトレンズをつけることは、その呼吸している瞳にマスクをするような感じです。それって、息苦しいですよね。でも、酸素をたくさん通すことのできるコンタクトレンズなら、呼吸しやすくなります」

マスクをしたら多少なりとも息苦しさを感じることは、ほとんどの人が知っています。だから、こんな風に説明してもらえたら、イメージしやすいのではないでしょうか。

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