意見が合わない人と「深い関係を築く」単純なコツ 自分が正しくあることばかりを気にして陥る罠とは?

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2.分からないときは、分からないことは自分のせいなのだと考えてみること。

「分かりません」と口にしてみよう。相手に対して、これこれの仕方で受け取るべきではないとか、見解が誤っているとか、「言っていることの意味が分かりません」などとは言わないようにすること。相手の意見を認めるために、なにもそれに賛成をする必要はない。

異議を唱えるのは「友人の幸せを願う」から

3.友人があなたの忍耐の限界を超えるような考えを持っているときは、その考えについての会話をもつよう努力すること。

あくまで個人的に、そして誠実にアプローチしてみよう。相手がそういう考えを持っていることについて、あなたの気が気でないこと、そしてそのことについて話したいことを伝えよう。

その考えが人間関係に修復しがたい溝をもたらし、友情がそこで終わるということもあるかもしれない。

もしそうなってしまったとしても、議論して袂を分かったほうが、怒りや恨みを抱いたままよりもずっとましだ。

友人の考えに異議を唱えるのであれば、自分の動機が相手の幸せを願う純粋な気持ちからであり、自分が正しくあろうという願望からではないかを確かめよう。最も大切なことを忘れないように親切でいよう。

4.結婚相談所の格言「正しさと結婚は別物である」を肝に銘じること。

健全で有意義な人間関係が、自分の正しさを立証したい、正しくありたい、他人の行動を正したい、そして議論に勝ちたい、という頑なな欲求のために、不必要にも台無しにされることはよくあることだ。友人が間違っていてもそんなことは気にしないことだ。

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ピーター・ボゴジアン 哲学者

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Peter Boghossian

1966年生まれ。アメリカ合衆国出身の哲学者。主たる関心は、批判的思考や道徳的推論の教育に関する理論とその実践。ソクラテス式問答法を活用した囚人教育プログラムの研究によってポートランド州立大学から博士号を取得し、2021年まで同大学哲学科で教員を務めた。意見を異にする人びとが 互いの信念や意見の根拠について理性的に話し合うためのテクニックである「路上の認識論」(Street Epistemology)を提唱。著書に、『無神論者養成マニュアル』(A Manual for Creating Atheists)など。

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ジェームズ・リンゼイ 文筆家、批評家

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James Lindsay

1979年生まれ。アメリカ合衆国出身の文筆家、批評家。テネシー大学ノックスビル校で数学の博士号を取得。宗教やポストモダン思想の問題を分析・考察する論考を多数発表している。著書に、『「社会正義」はいつも正しい――人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて』(ヘレン・プラックローズ共著、山形浩生+森本正史訳、早川書房)など。

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