意見が合わない人と「深い関係を築く」単純なコツ 自分が正しくあることばかりを気にして陥る罠とは?
よいやり方はいつも、耳を傾けることから始まる。友人の見解がどういうものなのか、そしてどのようにして今の結論に至ったのか、本当に理解できているのか常に自分に問いかけよう。(自分の言葉で表現してみることで、正しく理解できているかを相手に訊ねてみればよい。)
そのとき、友人の考えの背後にある価値観を、あなたが気にかけていることを示そう。自分が正しくあることばかりを気にして、充実した人間関係を持つことを軽視してしまうという罠に引っかからないようにしよう。
友人の気持ちを分かち合う方法
もしまだこのアドバイスに納得していないのなら、次のことだけは思い出してほしい。道徳観の異なる相手に影響を与える可能性が最も大きいのは、友情を通してなのだ。友情は、アリストテレスも書いているように、善き人生を送る上でかけがえのないものなのである。
揉めそうな話題になったとき、とりわけそれが人格に対する批判にまで及んだときには、友人が考えていることをすべて吐き出してもらおう。非難も、訂正も、反証も、防御も、論駁もせずにだ。あなたが耳を傾けていることを示せば、緊迫した空気もほぐれるし、友人の気持ちを分かち合うこともできるのに加え、信頼も形成される。
「なるほど、分かります」と口にすることは、あなたが友人に耳を傾けていることを分かってもらうための、強力かつ単純な方法だ。それに、何を言ったらいいのか分からないときにも便利だ。