企業経営者、マネジャーに贈る「震災後、これから本格化するおカネの危機管理と対処法」(前)--バーンレートを把握して危機に備える

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小


 より低価格の仕入れ先を見つけるのに1年かかるというのでは、その前に企業が倒れてしまうこともありえます。

固定費の変動費化がいつ、どんなボリュームでできるのか。それを正確に把握することが大切です。

一般的に、損益分岐点の改善には以下のようなセオリーがあります。

(1)固定費の圧縮、変動費化

・経費の運用改善(ルール化、条文化)
・設備等の利用効率アップ(過剰設備廃棄、省エネ化)
・労働効率の向上(リストラ等による人件費の削減)
・業務のアウトソーシング(記録、帳票、計算等)
・派遣社員、パート社員の導入

ただし、これらを行う際に、初期投資が必要な場合があります。その際は、費用対効果の吟味が必要です。

(2)変動費の削減

・仕入れ、発注単価の見直し
・流通システム、コストの改善
・作業効率の向上(作業場レイアウト、移動の短縮等)

(3)商品価格のアップ

・ただし、商品競争力の低下を招く
・商品付加価値のアップ、差別化

同じ売上高でも、上記のような対処により、損益分岐点には差が出ます。


関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事