史上空前規模の災害医療を担った石巻赤十字病院、救護チーム統括医師に「震災後100日」の課題を聞く
東日本大震災発生から100日以上が経過した被災地では、史上空前の長期にわたる医療救護活動が現在も続いている。宮城県の災害医療コーディネーターを務める石井正・石巻赤十字病院医療社会事業部長(同第一外科部長 下写真)は、大地震発生直後から石巻医療圏(石巻市、東松島市、女川町の2市1町)で活動する医療救護チームを統括。行政や消防、警察、自衛隊、近隣病院と連携して救護活動に従事してきた。現在の被災地の保健医療の現状および早急に解決すべき課題について石井氏に聞いた。
--医療救護活動の現状についてご説明下さい。
石巻医療圏では6月時点で救護活動に全国から駆けつけた14チームが活動していたが、7月には5チームに縮小した。
それら5チームは津波による病院の消失で無医地区となった石巻市雄勝地区や、石巻市立橋浦診療所に在籍する医師が入院加療で6月末まで不在になっていた同北上地区、そして津波による被害が大きい石巻市内の渡波、鹿妻地区で診療活動に従事している。
このうち、渡波、鹿妻両地区はニーズがなくなりつつあることから、一時的に設けてきた救護所を閉鎖して、巡回診療に切り替える可能性がある。
その一方で、石巻市の市街地から離れた雄勝、北上地区では地元のニーズが依然として高いことから、救護活動を直ちにやめることは困難だ。