たとえば「歪んだ組織感と年功感」を持っているケースなどがあります。歳を取っているほうが偉い、先に入ったほうが偉い的な勘違いです。「特定の組織における立場としての偉さ」と「人間的な優劣」を混同して勘違いしている輩は、必ずいるものです。立場の「権限に伴う責任」という概念が抜け落ちているパターンは、多いのです。
自信のなさが勘違いを生む
個人としての自分に自信がないから、ポジション・肩書・年齢などに過剰な価値を見いだし勘違いする、または職場以外に自分の場所がないので、職場における評価(立場)が自分自身と他人の関係や価値を位置づける唯一の基準だと勘違いをする人は、確かにいます。こういう人は、「僕は偉いんだ、だから気に食わないやつは排除だぁ~」という発想になるようです。これは「裸の自分に自信がない」ということの裏返しです。
加えて、こういう人は、そもそも幸せではないのでしょう。ストレスがたまっているのかもしれません。幸せでない人はやたら怒りますし、他人を攻撃する傾向にあります。自分が幸せではないから、(自分よりも弱そうに見える)他人をおとしめることで、自分の優位性を確認する作業がいじめなのでしょう。そして自信がないから同質性・均一性を求めて群れようとするのです。
自信のない人は、特定の集団の中での上下関係に過剰なこだわりを持つものです。そこで、若い人や、嫌がらせをしても反発される可能性が低いように見える個人主義的な人をターゲットにするのだと思います。
ほかには「均一性を確認して安心したい」という発想もあるのでしょう。自分に自信がないため、他人と同じであることを確認する作業を通じて、疑似的な安心感に浸る。そして異質のものを排除するような行為を通じてその安心感をさらに固める……といった、なんとも情けない作業なのではないでしょうか。
こうして書いているだけで、なんとも嫌な気分になりますが、要は「自分に自信がないし不安だから共通の敵を作る」という行為がいじめなのだと思います。
だからといって、M.K.さんがこうした集団と群れる必要はまったくないと思います。M.K.さんはそうした状況を客観視できているので立派だと思います(私と似ている、という理由だけで評価しているわけではありません)。
そもそも、なぜ職場があるのでしょうか。会社組織は、突き詰めると個人では達成しえない何かを集団で達成しようという目的で集まっているものです。その点でつながっているのは事実ですが、それ以上でもそれ以下でも、本来はありません。
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