ひろゆき「頭のいいモチベーションの高め方」 やる気が自然と湧いてくる逆転の思考法
では、どうするか?
まず、そもそも「やる気」などというものは存在しないということに、みんな気づいたほうがいいと思うんですよね。脳研究者の池谷裕二さんは、「『やる気』という言葉は、『やる気』のない人間によって創作された虚構」とまで言い切っています。
やる気は、人間の脳内に存在するのではなくて、何かの行動をやっているうちに気分が乗ってくる、それをやる気が出たと認識しているにすぎないのですよ。
コツは「自分を甘やかすこと」
僕がよく使うのは、「自分をトコトン甘やかす」というワザです。
たとえば、原稿を書かないといけないのにやる気が出ない、ゲームしたいという状況だったとしましょう。
そんな時、僕は「原稿を1行書いたら、ゲームを1時間してもいい」ことにします。まあ、我ながら、これはいくら何でも自分に甘すぎますかね。
そして、原稿を1行書くわけですが、たいていの人は1行だけでは終わらず、2行目もついつい書いてしまいます。
「原稿1行にゲーム1時間は、さすがに人としてまずいだろう」という罪悪感もありますから。2行目を書いたら、3行目も何とか書ける。それを続けていくと、気分が乗ってきてあっさり原稿が書けてしまったりもするわけです。
僕が思うに、人間には「自分が今やっている行為を続けようとする」性質があります。
イヤなことにはなかなか手をつけられないでついつい別のことをだらだら続けてしまいがちですけど、そのイヤなことをいったんやり始めたら、今度はそっちをやり続けてしまう。
極端な言い方ですが、「やる気を出そう」などと無理にモチベーションを高めようとするのではなくて、生き物をエサで誘導してやるくらいのつもりでいたほうが、結果的に仕事をこなせたりします。
自分を甘やかして仕事をさせようとしても、どうしても続かないのなら、もっと甘々の条件をつけてみる。
それでもできないというのなら、その仕事はきっとあなたがやらなくていいことなんでしょうから、早いところあきらめてしまいましょう。
仕事をしていれば、いくらでもイヤな人や、理不尽な出来事に遭います。それは避けられません。
ただし、使い方次第で「イヤなこと」もポジティブに活用できるということは心にとめておいてほしいです。あくまでも、メンタルが健康な場合にかぎりますが。
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