「結婚するなら、同じ価値観を持っている人がいい」とは、よく婚活者がいうことなのだが、同じ価値観を持っている人間なんて、実は存在しないのだ。考えていることが大まかに同じだったとしても、突き詰めて話していけば、どこかズレが生じる部分が出てくる。
マイルール人間は、そのズレが見つかったときに、正しいのは自分で相手が間違っていると主張する。
婚活で結婚できる人というのは、小さなことにこだわらない人。相手の考え方が自分と違っていたとしてもそれを許容し、相手を認めてあげる人なのだ。
「見切りを付けられない」ひろし
婚活で成婚を決めるには、“3回の壁”がある。お見合い→ファーストデート→セカンドデートと計3回会って、4回目のデートに進めるカップルは、その後真剣交際に入り、成婚していく可能性が高くなる。
そして、この3回の壁を越えるのに、時間をかけてはならない。
婚活がうまくいっていない人は、お見合いから交際に入るものの、1回目か、2回目のデートで交際が終了している人が多い。
これは人間の心理だ。
お見合いで1時間程度話をしたときに、「もう一度会ってみたい」、もしくは、「お見合いだけではよくわからなかったから、もう一度会ってみたい」と思う相手とは、次につながる。一方、最初のデートで、お見合いのときとは違い、印象が悪かったという相手とは、1回目のデートで交際終了となる。
そして、1回目のデートでは良くも悪くもなかったので、「もう1回会ってみようか」と、2回目のデートをする。そこで、良くも悪くもないという感想だと、もう次に会おうという気持ちにはならない。
また先述したが、3回の壁を越えるのに時間をかけてはいけない。
お見合いから最低でも1週間後には、ファーストデートをする。できればウィークデーの真ん中の水曜日か木曜日、会社終わりに軽く夕食を食べ、週末にまたデートができるようなカップルは、もうそこで3回の壁を達成しているので、成婚まで進んでいく確率も高い。
ひろし(45歳、仮名)は、さとえ(35歳、仮名)とお見合いの後に、仮交際に入った。結婚後に子どもを望んでいたひろしにとって、35歳のさとえは、なんとしても仮交際から真剣交際、そして成婚へと進めたい相手だった。
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