高校に入った彼女は、学校に入ってからも上位の成績をキープします。
「当時の母校には中学入学組(中入組)と高校入学組(高入組)がいました。私は高入組だけで受けた模試では100人中6位くらいで、学年全員の成績では300人中で30位くらいをとったこともありました。ただ、中学時代の生活がきつかったので、テストの1週間前に5時間くらい時間をとって集中的にする以外は、そんなに勉強しなかったです」
高校では週1回活動する天文部に入った彼女。「将来の夢もやりたいことも特になく、友達付き合いもせず、毎日犬の散歩をしていた記憶しかない」高校生活はあっという間に過ぎていき、3年生を迎えます。
そこに至るまでに受けていた全統模試・駿台模試の成績も毎回割とよかったようで、東大の判定は平均でBくらいだったそうです。
「予備校には通いませんでしたが、東大や京大の問題を添削してくれるなど学校側の手厚い指導があり、授業でも入試問題をたくさん扱ってくれたので、苦手だった数学や英語も基礎力が自然と身についていきました。受験生になる年(高3の初め)に一度志望校の過去問を解いてみたのですが、8割を超えたので安心しましたね」
東大や京大も視野に入れられるほどの成績を残していた彼女は、センター試験の本番でも5教科7科目で87%を記録します。
彼女はもともと第1志望校がA判定だったので、危なげなく合格し、現役での受験が終了します。ここで無事受験が終了し、大学生活を謳歌する……とはいきませんでした。
名門大に進学も、鬱屈した思いを抱える
大学生活はすぐに1年が過ぎ去り、彼女は2年生になりました。誰もが憧れる名門大学に現役で入学しての大学生活。傍目には順風満帆にも見えるかもしれません。
しかし、鬱屈した思いを抱えていた彼女はこの年の夏ごろから、仮面浪人をするかを迷いはじめ、とうとう9月20日に「私には何もないと気づいたから」という理由で東京大学の文科Ⅰ類を受ける決意をします。
実はTさんの今までの進路選択は、当時付き合っていたという彼氏の意向が大きく影響していたのです。それが彼女の人生に大きな影を落とす原因となっていました。
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