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「67歳同士での再婚」反対押し切った2人のその後 「派手な妻」「経営者の夫」は遺産相続で揉めたが…

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初対面の他人である筆者と話しているのに、女性のことを「おばさん」や「女」と表現してしまう徹さん。言葉遣い自体がだんだんと粗くなっている。飾り気のない無骨な人なのだろう。そして、男性は何歳になっても女性の見た目に左右されることもわかる。

一方の文子さんも振り切れている。猫をかぶっても仕方ないという考え方のもと、お見合いの服装も「普段着」で臨んだのだ。白いワンピースで素足にサンダル履き、赤いペディキュアといういで立ちだ。

「派手な女だな~と思ったね。一緒に住むようになってからは、いい加減だな~と思っているよ。例えば、四角い部屋を丸く掃除する(笑)。死んだ妻が真面目過ぎたから、ちょうどいいけど」

しかし、徹さんの長女と長男は文子さんの華やかな外見と言動に拒絶反応を示した。亡き母とのギャップの大きさを受け入れられなかったのかもしれない。

「この家をいただこうなんて思っていませんよ」

決定的だったのは、徹さんの家で一緒に住むために文子さんが片付けに行ったときのことだ。亡き妻との思い出も残る家を徹さんはまったく片付けられず、子どもたちも何もしていないためにゴミ屋敷のような状態になっていた。遺骨を戸棚にしまいっぱなしだったほどだ。

「私がお片付け用の服で徹さんの家に行ったら、長女さんとその旦那さん、長男さんがスーツ姿で待ち構えていたんです。すごい形相でにらみつけてきたりして……。私に実家を奪われてしまうと思ったみたいです」

そのような対応をされて黙っている文子さんではない。「この家をいただこうなんて思っていませんよ。私はもっとキレイにしている自宅を持っていますから。家を守りたいなら、自分たちでちゃんと片付けをしたらどうですか」と啖呵を切ったという。

その後、徹さんは自宅を結婚した長男に譲り渡し、自分は文子さんの家に住んで電車で1時間半かけて通勤している。

「息子のところには孫が2人いるけれど、オレがだっこしたことはほんどないよ。息子からは『関わらないでくれ』と言われたから、お互いに関わらないことにしているんだ」

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【頼れるのはパートナーしかいない】

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