本当に「いい歯医者」を見分ける5つの条件 「自宅の近所だから」と選んでいませんか?
歯の写真といわれて「レントゲンのこと?」と思う人も多いかもしれないが……「写真」である。専用のマウスピースをはめて口の中をカメラで撮影するのだ。
これには一体どういう意味があるのか。実際、写真撮影を行っているクリニックに聞くと、歯の写真を撮影することで、患者自身に自分の口の中をしっかりと確認してもらい、治療の方針説明などに使うという。
中には患者が帰ったあと、撮影した写真を見ながら症例を振り返り、スタッフ一同で検討会をするというケースも。「ボクの中で写真撮影のない臨床は考えられない!」と断言する歯医者さんもいた。
丁寧な診察を心がける歯医者は良い
いちばん意外だったのがこれ。なんと、本当にいい歯医者は自分が不得意(専門性が低い)と思う治療が必要な患者にはきちんとその旨を伝え、診察・治療は行わず、患者が希望すれば、適任の医者を紹介するというのだ。
私たち患者側からすれば、ちょっと意外だが、「歯医者」といっても虫歯や歯周病治療を主とする一般的なクリニックから、審美歯科専門のクリニック、抜歯・インプラントなどを得意とするクリニック、さらには手術を必要とするようないわゆる口腔外科治療が中心のクリニックまでさまざま。
いまどきは病院のホームページなどをチェックすると、そのクリニックの先生の経歴などが記載されていて、どんなジャンルの治療をより得意としているかが分かるが、そうした情報をチェックしないまま来院した患者には、より適したクリニックを紹介する必要があるというのだ。
ちなみに、今回取材したインプラント専門の歯医者さんは、「もう何十年も虫歯治療はしていない。自分の家族に頼まれてもやらない!」と衝撃の告白。もちろん、インプラント治療をメインに掲げているクリニックの先生でも、虫歯が治療できないということはないのだが、自分が治療してもらうなら、やはりより専門性の高い先生に診てもらいたいものだ。
最も多くの歯科医師が「いい歯医者」を見分けるためのポイントとして挙げたのが、「初回の診療時間の長さ」だった。
歯の痛みが改善しない原因は2つあるといわれる。「診断を間違えている」または「治療を間違えているか」。そのため、治療の技術は勿論のこと、大事なのは正しい診断をすること。そのためには患者の話をよく聞きよく会話をする必要があるのだという。ケースによっては、初診時は説明だけで終わってしまうこともあるというから驚きである。
「あの歯医者は話ばかり長くて、さっさと削ってくれない!」などと思ったら大違い。その歯医者さんは素晴らしい歯医者さんかもしれません。
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