「カラオケまねきねこ」苦境から華麗に復活した訳 コロナ禍の真っ只中に虎視眈々と「仕込み」
市場が急速に縮小して、競合企業がコロナの制約による人流減少に苦しみ、繁華街からの閉店、撤退を進めている今こそ、他社、もしくは異業種に取られていた繁華街一等立地に出店する絶好のチャンスだと判断したのである。
コシダカはコロナ禍の真っ最中で大幅赤字を計上しつつも、繁華街で出店を続け、2021年3月には居酒屋「大庄」のカラオケ事業「カラオケ歌うんだ村」43店舗(その大半が首都圏店舗)を一括して譲り受け、店舗を1割増やすなどの積極策を進め続けた。
駅前・繁華街店舗がコロナ前から倍増
その結果、2019年8月時点で4774ほどであった「まねきねこ」の駅前・繁華街店舗のルーム数を、2023年8月期には9411へと倍増させることに成功した。
【2024年1月22日11時20分追記】ルーム数を店舗数と記載していたため修正しました。
2023年5月、新型コロナの5類移行によって、実質的にコロナ禍が収束すると、2023年8月期、コシダカHDのカラオケ事業の売上高は523億円と過去最高を達成、決算期(3月)の関係でコロナ禍の影響が大きい業界トップ企業第一興商を暫定的に抜いて業界トップクラスとなった。
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