「カラオケまねきねこ」苦境から華麗に復活した訳 コロナ禍の真っ只中に虎視眈々と「仕込み」

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カラオケの参加人口に関するデータをみると、2020年、2021年の参加者人口は、コロナ前に比べて半減することになり、カラオケ事業者の経営環境は急激に悪化した。

業界大手の一角であった「カラオケまねきねこ」を展開するコシダカホールディングスも大幅な減収減益を余儀なくされた。2019年8月期に378億円あった売り上げは2021年8月期に207億円まで落ち込み、営業利益も38億円の黒字から76億円の赤字に転落した。

逆境の中で出店拡大という戦略を選択

こうした逆境において、コシダカは感染防止に取り組みながら、カラオケルームのカラオケ以外の用途を開拓するなど対策を講じながら、驚くことに出店拡大という戦略を選択した。彼らは、コロナ禍は一時的な災厄であり、コロナ禍が去れば、またカラオケ市場はコロナ前に戻るはずだ、と考えていた。

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