「すごい会議」に学ぶ"社員をやる気にさせるコツ" ちょっとした工夫で雰囲気はがらりと変わる

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11時30分には全員が集まり、雑談をしていた。ハワードはなにも言わずに僕らのほうを見ている。僕らはハワードの視線に気がつき、彼に注目して雑談をストップした。

「OK。スタートできるか?(OK, can we start?)」。ハワードは僕らに質問をした。

この場に限らず、彼のコーチング・スタイルは、僕らの仕事は僕らにさせて、あとは質問をするといった具合だ。

会議をオンタイムでスタートするのは当たり前だが、司会者がいちいち「時間になったので、みなさん静かにしてください。では始めましょう」と言ったりしない。

彼のコーチングでは、時間どおりに会議がスタートできる状態(司会者に注目が集まっていて、次のステップがすぐ踏める)をつくるのは、参加者の仕事にしている。コーチは、①リクエスト、②それができる雰囲気づくり、③確認の質問をしているだけなのだ。

次は問題点や懸念を書いてください

僕らが会議をスタートする準備が完了している、すなわちほかの会話がストップし、会議の司会者に全員注目していることを確認した彼は、続けて言った。

『【新版】すごい会議 短期間で会社が劇的に変わる!』(大和書房)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

「では次の質問は『会社全体そしてマネジメントチームとして直面しているチャレンジに関して、どんな問題点や懸念があるか。最も重要と思うことを2、3個書いてください」

――おう、これはたくさんある。

・資金が足りない
・現行の製品が売れていない
・次の製品のプランがない

……といった感じだった。

これも全員が紙に書き、3回りほどで全員が自分の感じていることをすべて発表することになった。

関連記事:「周りの意見を気にせず発言」できる会議の作り方

大橋 禅太郎
おおはし ぜんたろう / Zentaro Ohashi

1964年宮城県生まれ。20代で米国に渡り、インターネットの成長過程の真っ只中でインターネット上のマーケティング促進会社をシリコンバレーで起業。10億円以上の投資を得、2年で60人規模の会社へ成長(2001年に売却)。その過程で、ユダヤ人マネジメントコーチのハワード・ゴールドマンより伝授された経営ミーティングの方法を「すごい会議」として20名のコーチと日本に伝承中。導入実績は1,000社を超える。

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