「今年こそやせる」失敗し続けた人がやるべきこと 良質なオイルを摂って「脂肪燃焼体質」になる

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MCTオイルの素晴らしいところは、さまざまな健康効果を示す研究結果が論文で出ているうえに、ネガティブな論文を見かけないところ。

そのため、私も安心してすすめられるのですが、先ほど説明した、慣れるまでにお腹がゆるくなることがあることと、空腹時の摂取を控えるところだけ要注意。

MCTオイルの効果を100%引き出す方法

MCTオイルに限らず、油は胃腸に負担をかけやすい食品です。空腹時に摂取すると、胃腸が刺激され不快感を覚えることも。空腹時は、少し何かを口にしてからMCTオイルを摂るといいでしょう。

そのほか健康面以外の注意点を2つほど紹介しておきます。

●ホットコーヒーや温かいお料理はOK、でも高温すぎるものにはご注意を

MCTオイルは発煙点が低いため、一般的な食用油の代わりとして、炒める・揚げるなどの加熱調理に使ってしまうと煙が出てしまいます。

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調理したものの仕上げに「かける」「混ぜる」のがおすすめです。

●入れる容器には気をつけて

カップラーメンやコーヒーなどによく使われているポリスチレン製の容器、フタなどにかけると、容器やフタにヒビが入ったり割れたりということがあるようです。以上の注意点を守ることで、楽しく「MCTオイル生活」が送れるでしょう。

また、糖質を少しでもオフすれば、MCTオイルによるダイエット効果は上がります。なかでもおすすめなのが、「満腹豆腐ご飯」「ラク鳥ひき肉ご飯」です。お米1合に、目盛り1合分まで水を入れ、木綿豆腐1丁(300g)もしくは、鶏ひき肉200gを入れて炊くだけ。木綿豆腐のときだけ、お米1合分まで水を入れたときに、大さじ1杯分だけ、水を減らしてください。これで、主食の糖質を約4割カットすることができます。繰り返しになりますが、ダイエットは続かないと意味がないので、まったく糖質を摂らないという激しいダイエット法ではなく、効果がゆるやかでも、自分がずっと続けられる方法で糖質を減らしてみてください。

齋藤 真理子 医学博士、日本形成外科学会専門医

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さいとう まりこ / Mariko Saito

分子栄養学認定医。2010年に山本メディカルセンターに入職。皮膚科・形成外科を立ち上げる。2016年4月、山本メディカルセンター2代目院長に就任。日々の診療を通して、「健康は決して外からの治療だけで得られるものではなく、分子レベルで、身体の内側から健康にならないと成り立たない」と実感し、分子栄養学認定医の資格を取得。その知識と経験をもとにしたわかりやすい解説で、NHK「あさイチ」など、テレビ出演も多数。さらに、分子栄養学の観点からメニューを考案しているカフェレストラン・桜山茶寮を運営するなど、総合的に患者さんの健康管理をサポートしている。

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