格安中古100万円ポルシェ購入2年、維持費の真実 カイエンの車検代やガソリン代などを大公開
まずは最も手頃で筆者が購入した、カイエン初代モデルについて簡単に紹介する。執筆時点(2023年12月末時点)、中古車検索サイトでヒットした車両は約140台で、車両本体価格は58万~330万円だった。100万円以下のモデルの多くは走行距離10万km前後だが、中には走行距離5万km程度の車両もあった。
また、初代モデルには、V6エンジンを搭載したベースグレード「カイエン」、V8エンジン搭載の「カイエンS」、V8ターボエンジンを搭載する「カイエンターボ」などがあり、さらに前期型/後期型があるが、それらでの価格差も少ない印象だ。
続いて2代目モデル。中古車検索サイトでヒットした車両は160台で、車両本体価格は125万~750万円だった。高年式かつ低走行のターボやGTSなどは高額だが、2010~2012年モデルで、多少走行距離の伸びているベースグレードやS、ハイブリッドなどであれば200万円以内で手が届くので魅力的だ。筆者は初代を購入したが、今なら2代目を狙うのもおすすめ。
筆者が購入した初代カイエンの詳細
筆者が約2年半前に購入したのは、初代モデルの中でも、2008年式の後期型と呼ばれるカイエンS。V8・4.8Lの自然吸気エンジンを搭載し、走行距離は9万1500km、車両価格は108万円で3万円値引きしてもらって105万円。車検費用や部品交換などを含む、諸費用込みの乗り出し価格が140万円ほどだった。購入当時で13年落ちだったが、ワンオーナー車+ディーラー整備記録簿付きで比較的きれいな状態だったのが購入の決め手だ。
ちなみに購入したのは、正規ディーラーではなく、輸入車をメインに扱っている比較的大手の中古車ディーラー。自動車業界の人間なので、「知り合いのショップで安く買ったんでしょ?」と思われるかもしれないが、普通に中古車検索サイトで調べ、一般客として購入している。
購入した理由は単純明快、電動化が進み、今後はなくなっていく大排気量モデルに乗っておきたかったからだ。というわけで選んだのは、V6・3.6L(前期型は3.2L)のベースグレードではなく、V8・4.8L(前期型は4.5L)で自然吸気ながら385psを発揮するカイエンS。そのほか、V8・4.8Lツインターボエンジンを搭載し、500psを発揮するカイエンターボも試乗したが、個人的に大排気量NAのフィーリングが好みだったし、NAのほうが部品点数も少ないのでトラブル時の出費も抑えられそうというのも選んだポイントだ。
詳しい車両の情報については、2年半前に執筆した【ポルシェ「カイエン」100万円中古車を買ってみた】もあわせて読んでいただきたい。
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