格安中古100万円ポルシェ購入2年、維持費の真実 カイエンの車検代やガソリン代などを大公開

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ここからが本題、格安中古車のポルシェ・カイエンを買って、どれくらい維持費がかかったのかということだ。結論から言えば、ガソリン代や駐車場代、自動車保険(任意保険)などを除き、2年間の自動車税や車検費用、定期点検やオイル交換、タイヤ代などで約134万円だった。1年間で計算すると約67万円になる。

その内訳は以下のとおりだ。

【2年間でかかった費用】
自動車税:10万1200円(1年) × 2回
車検費用:約60万円(2年) × 1回
定期点検:約12万円(1回)× 1回
スタッドレスタイヤ:約20万円 × 1回
夏タイヤ:約10万円 × 1回
エンジンオイル交換:約1万円 × 2回
助手席側ドア交換:約10万円 × 1回
合計:134万2400円

自動車税は、排気量4.5~6.0Lの区分かつ新規登録から13年が経過しているので毎年10万1200円。大排気量エンジン搭載車なので、一般的なクルマに比べて高額な自動車税は避けては通れない。

車検費用は、いわゆる法定24カ月点検や継続車検代行、システムテスターによる故障診断などの基本メニューに加え、エンジンオイルやデフオイル、エアコンフィルター、バッテリー、ワイパーブレード、イグニッションコイル&イグニッションプラグの交換などを行っている。加えて、ヘッドライトが黄ばんでいたので表面を研磨し、黄ばみ防止対策としてプロテクションフィルムも施工してもらった。同時にヘッドライトの暗さが気になっていたので、LEDバルブへの交換も行っている。また、定期点検では、基本的な点検整備に加え、カイエンでトラブルの多いプロペラシャフトセンターベアリングの交換も実施している。

夏タイヤは、リーズナブルな国産タイヤのヨコハマAVID ENVigor S321を装着。サイズは245/45R20で、実勢価格は1本2万2000円ほどなので、4本でも10万円以内
夏タイヤは、リーズナブルな国産タイヤのヨコハマAVID ENVigor S321を装着。サイズは245/45R20で、実勢価格は1本2万2000円ほどなので、4本でも10万円以内(筆者撮影)

あと、助手席側ドアをぶつけてしまい、修理のために1度交換も行っている。これも板金塗装を依頼すると費用がかかりそうだったので、某オークションにて同型・同色のカイエンSの助手席側ドアを探し、自身で落札し、脱着のみ板金屋に依頼。中古のドアが2万円ほど、交換工賃が8万円くらいだったと記憶している。

そのほかは、タイヤやエンジンオイルなど、基本的なメンテナンスのみで2年間、ノントラブルで走ってくれた。

2年間で大きな故障は皆無だった

カイエンSのフェイスデザイン。エンジン以外にデザインも前期/後期で異なる
カイエンSのフェイスデザイン。エンジン以外にデザインも前期/後期で異なる(筆者撮影)

前述しているが、2年間の維持費は約134万円、ドア交換という不要な作業を除けば124万円。年間で60万円程度なので、一般的な国産車やコンパクトカーに比べれば、維持費が高い。ただ、大排気量ゆえの自動車税は別として、ポルシェだからといってメンテナンスなどの維持費が高いということはないと思う。

国産車でも輸入車でも年式が古くなれば、経年劣化で修理する箇所も増え、メンテナンス費用が増えるのは同じ。輸入車に限らず、中古車で気になるのが故障だが、筆者が購入したカイエンは、2年間でとくに大きな故障もなく、大きな出費もなく乗ることができた。

内部に水が入り、表面も黄ばんでしまったヘッドライト。ちなみにヘッドライトユニットの新品はかなり高額で、中古でも片側10万円程度、程度がよければ15万円程度で販売されている。そのため筆者は、磨き+プロテクションフィルムで保護してもらった
内部に水が入り、表面も黄ばんでしまったヘッドライト。ちなみにヘッドライトユニットの新品はかなり高額で、中古でも片側10万円程度、程度がよければ15万円程度で販売されている。そのため筆者は、磨き+プロテクションフィルムで保護してもらった(筆者撮影)

車検費用も一見すると高く見えるが、快適に乗れるように早めに部品交換したり、ヘッドライトを明るくしたりと、ちょっとしたカスタム要素も含んだ内容を実施しているためだ。最低限でよければ、車検費用は20万円くらいに抑えられるだろう。

次ページ維持費を抑えるには、信頼できるショップ選びも大切
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事