ChatGPTで「問題解決力」を伸ばせる子の使い方 使うか、使わないかより先に進んだ議論

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同財団のアンケートに答えたケンタッキー州高校の3年生、ザッカリー・クリフトンは、「若者の1人として、私は自分の将来がコンピュータやアルゴリズムによってある意味制限されていると考えています」と書いている。

「しかし、これは私が利用できるアルゴリズムであり、自分自身を進歩させるために使うことができます……これは私が責任を持って使うことができるものであり、今後も責任を持って使うと思います」

AIを使って必要なスキルを向上する

実際、プライバシー、判断の偏り、法的な問題、教育への影響(カンニングなど)など、AIを取り巻く倫理的な問題があるにせよ、生成AIが生徒の本質的なスキルの向上に役立つと考えている教師は少なくない。

これは、問題解決、批判的思考、創造性などで、こうしたスキルは数学、科学、英語などの教科で成功するために不可欠なものだ。そして、生成AIによってこうしたスキルを開拓・向上するには「どのように使うのがベストか」を教育現場で考え、実践していかなければならない。

これについて、カリフォルニア州で教える英語教師、キム・レプレは全米教育委員会に対して「これは生徒に電卓を渡すようなものです。TI85(高性能な関数電卓)を渡すのも1つの手ですが、こうしたツールの使い方を教えればさらに強力になります」と語っている。

例えば、ChatGPTを使って作文を書く生徒に対抗するために、レプレは、標準的な5段落作文の回答から、個人的な物語や批判的な推論を必要とするプロンプトに移行することを提案している。

「AIが作成した作文をパーソナライズし、不足している詳細を追加することで、リバースエンジニアリングするよう学生に指示することができます」とレプレは提案する。「生成された内容を、人間が書いた小論文と比較してどうなのかを議論することも可能です」。

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