北海道民が熱狂「行列ができる」2つのチョコ菓子 百貨店と空港でそれぞれ話題の菓子を追った

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ほとんどの人が、購入上限の7箱を買うので、1000箱以上は売れたことになる。「スノーチーズ」の商品は3種類で、代表商品は「スノーホワイトチーズ」という個包装のお菓子。ミルク風味のクリームをサクサクのラングドシャで巻き、ゴーダチーズとクリームチーズを独自の製法でブレンドしたホワイトチョコをトッピングしている。

スノーチーズ
「スノーホワイトチーズ」(写真提供:スノーチーズ)

北海道で著名なチーズ職人が監修

「スノーチーズ」を展開するWoodstockの村山譲治さんによると、北海道はチーズの名産地なので、チーズの可能性を追求したという。「プロも納得する味を目指し、私たちが出会った北海道の著名なチーズ職人4名に監修を依頼しています。風味や塩味の加減、開封時の香りにまでアドバイスをもらって完成しました。味には自信があります」と話す。

人気については、「オープン当日から札幌のテレビ局に取り上げられ、味の高評価や人気ぶりがネットニュースやSNSで広がったこと。また、口コミや札幌駅直結というアクセスのよさも大きいと思います」。

スノーチーズ
ザクザクしたサブレにチーズチョコをのせた「スノー ゴールドチーズ」8個入 1728円(左)「スノー ホワイト チーズ」(右)8個入 1116円(写真:筆者撮影)

チーズとチョコ、という意外な組み合わせも人気の一因だろう。甘さとしょっぱさが対比した菓子は、近年のトレンドでもある。パッケージは「しんしんと降る雪の、記憶に残る美しさ」を表現したそうだ。

新千歳空港へ行くと、客室乗務員の女性が「CAの間でも有名ですよ」と教えてくれた。「SNOWS(スノー)」の商品は、新千歳空港で人気が集中している。売り場には多くの人が訪れ、「奥さんに、完売する前に見つけて即買うように、といわれて急いで来た」という名古屋から訪れた男性や、キャリーバッグをひきながら、まとめ買いする人で賑わう。

空港
新千歳空港限定パッケージの「スノーサンド」をまとめてカゴに入れる人の姿。午後には完売する商品が多い(写真:筆者撮影)
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