「ニュース専用アプリの終わり」が始まった Instant Articlesのインパクトとは?

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まず、リンクで飛んだ先のサイトがモバイルに対応していない場合、非常に読みにくい。パソコン向けのページを拡大させながらスマートフォンの画面に合わせて読み進めていくことになるが、ページ割りが多いと小さなボタンを慎重にクリックする必要がある。

もちろん、最近ではほとんどのサイトがモバイル対応を果たしているが、それらの全てが使いやすいかどうかは意見が分かれる。また、いわゆるアプリ内ブラウザで開く場合、ブラウザアプリからのアクセスと同じように利用できるとは限らない。

またログインが必要な会員制や有料のニュースサイトの場合、Facebookで開くブラウザ内で再びログインが促される。スマートフォンのブラウザで既にログインしていたとしても、である。これも記事を読む上でのストレスとなる。

「広告」の機会損失を防ぎ、オプションが拡がる

これらのユーザーが感じていたストレスは、ニュースサイトにとっても、Facebookにとっても都合がよくなかった。

ニュースサイトにとっては、せっかく興味を持ってもらえた記事を快適な環境で読んでもらえない点。Facebookにとっては、Facebookアプリ内ではなく、そこから離脱して記事を読み始めてしまう点。いずれにとっても「広告」や「購読」という収益源をみすみす逃す機会損失だった。

こうした不都合が、今回のInstant Articlesによって解決される。まずユーザーは、 Facebookのニュースフィード内に流れてきた記事を、より快適に、素早く表示して読めるようになる。いちいちメディア側のサイトにジャンプしなくていいのだ。

Facebookにとっては、目先、すぐに収益にプラスになるわけではない。Instant Articles内の広告収益は、100%すべてメディア側のものになるためだ。一方、Facebookと提携するニュースサイト側にとっては、大きなビジネスチャンスになる。

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