ザック・スナイダー語る「情熱持ち続ける」仕事術 ハリウッドで自分自身の個性を守り続けた
『300<スリーハンドレッド>』『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』のザック・スナイダー監督が構想に数十年という歳月を費やして完成させた2部作SFの前編となる『REBEL MOON:パート1 炎の子』が12月22日よりNetflixにて配信中だ。
黒澤明監督の名作『七人の侍』にインスパイアされた本作は、銀河の支配者から自由を奪い返すべく立ち上がった7人の英雄の戦いを壮大なスケールで描き出すSFスペクタクル超大作だ。
本作のメガホンをとったのは、ハリウッドきっての鬼才ザック・スナイダー。芸術家の母親のもとに育ち、若き日にロンドン、カリフォルニアで学んだ絵画のセンスを色濃く反映した彼の独自なビジュアルスタイルは、まずはCMの世界で大きく花開き、その後に映画界に進出。
ハリウッドでも異質の個性を放つ
深い陰影に彩られた絵画のような世界観や、ユニークなストーリーテリング、ダイナミックなカメラワークから繰り広げられる激しいアクションなど、彼の斬新、かつ大胆な映画制作スタイルは、ハリウッドでも異質の個性を放つこととなった。
そこで今回は『REBEL MOON』のプロモーションのために来日したザック・スナイダー監督にインタビューを実施。ハリウッドで活躍するうえで、いかにして個性を失うことなくクリエーターとしてのオリジナリティーを守ってこられたのか。独自のビジョンを映像化させるために日々、心がけていることは何なのか、などについて聞いた。
――ハリウッドで自分自身の個性や、創作の自由を守るというのは非常に難しいことだと思いますが、そんな中でスナイダー監督はクリエーターとして、ハリウッドの中で強烈な個性を放っています。自分のオリジナリティーをどのようにして守っているのでしょうか?
確かに振り返ってみると、自分のキャリアにおいて自分のクリエーティビティーを守るためにずっと戦ってきたなという感じはありますね。
作品づくりにおいて、芸術性と商業性のバランスを取らなくてはならないわけですが、そのあんばいを見つけるのはなかなか難しい。
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