「M-1グランプリ2023」決勝戦の見所を徹底解説 大学お笑い出身や大阪組、初進出のコンビも

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難しいのは、敗者復活戦の勝者がそのまま優勝する可能性もあることだ。それほどに、今年準決勝に残ったメンバーがことごとく面白かった。ちなみに、敗者復活戦のブロック分けは以下の通り。全21組の中から、1組だけが選ばれる。

Aブロック:ヘンダーソン、ママタルト、ぎょうぶ、ロングコートダディ、華山、20世紀、ニッポンの社長
Bブロック:オズワルド、豪快キャプテン、エバース、ナイチンゲールダンス、鬼としみちゃむ、トム・ブラウン、スタミナパン
Cブロック:フースーヤ、バッテリィズ、シシガシラ、ななまがり、きしたかの、ダイタク、ドーナツ・ピーナツ

敗者復活で勝ち上がるのは誰か

各ブロックの勝者3組を絞るだけでも難しい。どのコンビも自分たちの個性を生かしつつ、4分間の漫才を練り上げている。会場にいるコアなお笑いファンが投票することを考えると、華山、豪快キャプテン、バッテリィズあたりだろうか。

ともあれ、昨年の視聴者投票に比べ、より公平でよりシビアな審査結果になるのは間違いない。それだけに決勝戦と同様、白熱した戦いになることが想像される。

果たして優勝するのは、大学お笑い組か、大阪組か、敗者復活組か、はたまた別のコンビか――。敗者復活戦から決勝戦のラストまで片時も目が離せない。

鈴木 旭 ライター/お笑い研究家

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Akira Suzuki

2001年から東京を拠点にエモーショナル・ハードコア/ポストロックバンドのギターとして3年半活動。脱退後、制作会社で放送作家、個人で芸人コンビとの合同コント制作、トークライブのサポート、ネットラジオの構成・編集などの経験を経てライターに転向。現在、『withnews』『文春オンライン』『現代ビジネス』『FRIDAYデジタル』といったウェブ媒体、『週刊プレイボーイ』(集英社)などの紙媒体で記事執筆中。著書に著名人6名のインタビュー、番組スタッフの声、独自の考察をまとめた『志村けん論』(朝日新聞出版)がある。

 

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