「M-1グランプリ2023」決勝戦の見所を徹底解説 大学お笑い出身や大阪組、初進出のコンビも

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すっかり年末の一大イベントとなり、エントリー数も最多を迎えた今大会で優勝者を予想するのは極めて難しい。

それぞれの流派で笑いを詰め込み、しっかりと終盤に向かって波が高まっていく。ファイナリスト9組は、すべからくそのハードルを越えている。1つだけここ最近のM-1に傾向があるとすれば、“今年、その1組である必然性”ということになるかもしれない。

2018年は「史上最年少優勝」(霜降り明星)、2019年は「リターン漫才」(ミルクボーイ)、2020年は「漫才か漫才じゃないか論争」(マヂカルラブリー)、2021年は「史上最年長優勝」(錦鯉)、2022年は「毒舌漫才」(ウエストランド)。これらを眺めていると、実にM-1ならではのフレーズであることに気付く。

大学お笑い出身の真空ジェシカ、令和ロマン

今年は、現役東大生と早大生のコンビで早稲田大学のお笑いサークル「お笑い工房LUDO」に所属するナユタが準々決勝に進出し、ベストアマチュア賞を受賞した。“大学お笑い”出身者の層が年々厚くなる中で、必然的に脳裏を過るのが真空ジェシカと令和ロマンだ。

真空ジェシカの川北茂澄とガクは、別々の大学のお笑いサークルで活動する学生芸人として出会い、コンビを結成した。その後、『学生HEROES!』(テレビ朝日)内のコンテスト「第1回漫才を愛する学生芸人No.1決定戦」で決勝進出。これをきっかけに現在の事務所から声がかかった。

M-1グランプリ2023 真空ジェシカ
真空ジェシカ(画像:M-1公式サイトより引用)

現在の若手の主流となっている、“ボケが不可解な言動をとり、観客が「?」となったところでツッコミが答えを言って笑わせる” 漫才の象徴的な存在と言えるだろう。3年連続のM-1決勝進出で頂点を掴むことができるか。

一方、令和ロマンの髙比良くるまと松井ケムリは、同じ大学のお笑いサークルの先輩後輩という間柄だ。「大学生M-1グランプリ2015」で準優勝し、2017年にコンビでNSC東京校に入学すると翌年首席で卒業。2020年には「NHK新人お笑い大賞」で優勝するなど、着実に結果を積み上げてきた。

M-1グランプリ2023 令和ロマン
令和ロマン(画像:M-1公式サイトより引用)

今年は初のM-1決勝進出。くるまの特異かつ奔放なキャラクター、ケムリの軽快なツッコミがバチッとハマれば上位に食い込む可能性は高いだろう。

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