「M-1グランプリ2023」決勝戦の見所を徹底解説 大学お笑い出身や大阪組、初進出のコンビも
もう1つ考えられるのが、数年ぶりに大阪を拠点に活動するコンビ(さや香、カベポスター)が王者になる展開だ。
ただでさえ、昨年準優勝したさや香に対する期待値は高い。そのプレッシャーをはねのけ、実際に大会を制す可能性も十分ある。
大阪組が王者になる可能性も
逆に昨年は8位と振るわなかったカベポスターが、会場の空気を味方につけ、満を持して実力を発揮するかもしれない。いずれにしろ、どちらかが王者になれば“ミルクボーイ以来の優勝”というドラマチックな結末になる。
シンプルに爆発力という意味では、初出場のマユリカとダンビラムーチョの2組が思い浮かぶ。
マユリカの阪本と中谷は、3歳からの幼馴染み。ボケの阪本は神経質そうな所作や突飛な言動で笑わせ、ツッコミの中谷もまた“関西のおばちゃん”のような口調とリアクションで笑わせる。今年4月、大阪から東京に拠点を移した彼らが、その勢いのまま大会のトップへと駆け上がることができるか。
そして、歌ネタなど多彩な漫才を見せるのがダンビラムーチョだ。小柄な大原優一が歌を歌ったり特定のキャラになり切ったりして笑わせ、相方の原田フニャオがなだめるようにツッコんでいく。ネタの序盤で会場の空気をモノにできれば優勝もあり得るだろう。
歌ネタと言えば、2021年に「さそり座の女」のネタでインパクトを残したモグライダーが2年ぶりの返り咲きを果たした。今年は『リンカーン』(TBS系)の後継番組『ジョンソン』のレギュラーに抜擢されるなど大活躍。忙しい中で磨いたネタは、準決勝の壁を越えた。今年こそリベンジなるか。
思わず笑ってしまう掛け合いのうまさという意味では、初出場のヤーレンズも非常に楽しみだ。周囲の芸人たちからも称賛される漫才コントが、M-1の舞台で爆発する姿は見られるか。同じく初出場のくらげも、ボケの特徴的なパターンが会場を揺らせばわからない。番狂わせを起こす可能性もあるだろう。
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