「頭のいい子に育ってほしい」と願う親の重大盲点 親世代とは「頭がいい」の定義が違う

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時代の変化とともに変わってきている、「頭がいい」の定義(写真:USSIE/PIXTA)
親が頑張りすぎないほうが、子どもは伸びる! 
中学受験のプロとして活躍し、教科指導スキルにコーチング技術や心理療法的なアプローチをとりいれた指導方法で灘や東大寺、開成、筑駒、麻布など最難関中学に教え子を多数合格させてきた著者が語る、「本当に頭がいい子の育ち方」。
教育家の小川大介氏は、自身が代表をつとめる個別指導塾で、5000組を超える家庭と面談をしてきました。そんな小川氏の実体験とコーチング・心理学の知見を踏まえ、「のびのびと育てられているのに、頭のいい子」が育つ子育て法を『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』より一部抜粋・再編してお届けします。

そもそも「頭がいい」とはどういうこと?

多くの親は、子どもに「頭のいい子に育ってほしい」と願います。では、「頭がいい」とはどういうことを言うのでしょうか。まずはこの本のゴールである「頭のいい子」について考えていきましょう

30年前は「みんなができることを、みんな以上にできる」こと

時代の変化とともに、「頭がいい」の定義も変わってきていることは、みなさんもお気づきでしょう。

30年ほど前、つまり今の親世代がまだ子どものころ、頭のよさは「知識量」「問題処理の速度」「正確さ」の3点で測られていました。教科書や参考書に書いてあることを片っ端から頭に入れて、テストで高得点をたたき出すような子どもを「頭がいい」と評していたのです。

大人も同様です。30年前の社会では、「みんなができること」を「みんなよりも多く、速く、正確にできること」が求められ、それができる人が頭のいい人とされ、幸せな人生を歩んでいきました。

これから先は、「自分の強み」を世の中で発揮できること

しかし、社会のしくみは大きく変わりました。

この先、「みんなができること」は、AI(人工知能)がどんな人間よりも多く、速く、正確に処理してくれるようになります。これまで人間の手によって行われてきた仕事がどんどんAIに取って代わられるようになります。

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