「頭のいい子に育ってほしい」と願う親の重大盲点 親世代とは「頭がいい」の定義が違う
そもそも「頭がいい」とはどういうこと?
多くの親は、子どもに「頭のいい子に育ってほしい」と願います。では、「頭がいい」とはどういうことを言うのでしょうか。まずはこの本のゴールである「頭のいい子」について考えていきましょう
30年前は「みんなができることを、みんな以上にできる」こと
時代の変化とともに、「頭がいい」の定義も変わってきていることは、みなさんもお気づきでしょう。
30年ほど前、つまり今の親世代がまだ子どものころ、頭のよさは「知識量」「問題処理の速度」「正確さ」の3点で測られていました。教科書や参考書に書いてあることを片っ端から頭に入れて、テストで高得点をたたき出すような子どもを「頭がいい」と評していたのです。
大人も同様です。30年前の社会では、「みんなができること」を「みんなよりも多く、速く、正確にできること」が求められ、それができる人が頭のいい人とされ、幸せな人生を歩んでいきました。
これから先は、「自分の強み」を世の中で発揮できること
しかし、社会のしくみは大きく変わりました。
この先、「みんなができること」は、AI(人工知能)がどんな人間よりも多く、速く、正確に処理してくれるようになります。これまで人間の手によって行われてきた仕事がどんどんAIに取って代わられるようになります。
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