「東北でのクルマづくりを続け、雇用を含めて被災地を長期的に支えていく」--トヨタ自動車の株主総会で豊田章男社長が発言

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一連の質疑の最後に「この一年の感想」を求められると、豊田社長は品質問題に関連して、「トヨタがウソをついたり、ごまかしたりしていないことを証明できた」とコメント。震災に際して被災地に入った支援部隊が、独自の判断で迅速に活動したことについて、「これこそが現場力であり、トヨタの財産」と胸を張った。

また、1ドル=85円、生産台数750万台を前提に1兆円の営業利益を出す、という中期目標について、「かつて2兆円の営業利益を出していたことを思えば、物足りないかもしれない。だが、いいときにたくさん儲かる会社というより、厳しいときにも最低限の利益を出し、税金を納める会社でありたい」と説明した。

取締役数の大幅削減や、役員賞与の3年ぶりの復活などを決議し、総会は2時間10分で終了。出席株主数は3004名(昨年は3220名)、所要時間は2時間10分(同2時間2分)だった。

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西村 豪太 東洋経済 コラムニスト

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にしむら ごうた / Gota Nishimura

1992年に東洋経済新報社入社。2016年10月から2018年末まで、また2020年10月から2022年3月の二度にわたり『週刊東洋経済』編集長。現在は同社コラムニスト。2004年から2005年まで北京で中国社会科学院日本研究所客員研究員。著書に『米中経済戦争』(東洋経済新報社)。

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