4年でゼロ→58人「外国人採用」始めた会社の実情 入社を希望する訳、馴染んでもらうための工夫
外国人社員は、みなそれぞれの母国などでコンピュータ・サイエンスを学んだエンジニアだ。
「私が今まで見聞きしてきた中では、アメリカとフランス系のアフリカなどは、大学の教育水準が高いという印象があります。個人差もあるかもしれませんが、知識量が豊富な印象があるのです。日本の大学を十把一絡げにするのは間違っていると思いますが、実践的な教育をする大学が多いように感じます。
一方、海外の大学は、専門領域をしっかり学ばせるので、足腰が鍛えられている。基本的なことをしっかり訓練されている方々は、応用編をやってもキャッチアップが早いものです」
フランクに話せる雰囲気がある
実際に働いている外国人社員にも話を聞いてみよう。
「日本の会社はイメージとして上下関係が厳しい気がしますが、システムアイは、フランクに話せる雰囲気があります」
こう話すのは、チェコ出身のズビニェック・ジュンダーレックさん。囲碁などの文化を通して日本に関心を持ったズビニェックさんは、秋田県にある国際教養大学への留学経験があり、漢字検定3級も取得している。
「今は、Slack、Teams、Webチャットなどのコミュニケーションツールを1つにつなぐシステムのメイン開発者を務めています。どのぐらい日本にいるかは決めていませんが、近い将来のビジョンとして、チームリーダーとして部下を持って、技術的にもサポートできるようになりたいと思っています」
一方、ミャンマー出身のティンザー・ヌゥエ・ウィンさんは、あるクライアントのシステム開発を担当し、設計、開発、テストなどに従事している。
「ミャンマーの大学の同期では、国外で働く人はそれほど多くはありません。私は、いつか海外で働いてみたいと思っていました。日本は、夜、一人で出かけても安心ですし、ルールを守り、横断歩道を勝手に渡らない、というようなところもいいと思います。社内のコミュニケーションで困ったことはありません。一緒に働いている仲間もみんな優しくて、日本語がわからなくても丁寧に説明してくれます」
日本に留学経験のあるズビニェックさんも、その生活を満喫している。「日本のいいところは、自然がとても美しい。休日は長野などで登山をしていますが、どこに行っても日本人は親切です」。
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