好奇心は、新鮮なインプットから
本来、誰もが生まれながらに好奇心を持っています。ただ、面白い問いかけを発想するために役立つ好奇心に、私たち自身がカギをかけてしまっていることが多いものです。
ハーバード大学の児童心理学者であるポール・ハリスによると、子どもが2~5歳の間にする質問の数は約4万個ということです。また、カリフォルニア大学の心理学者のミシェル・シュイナードによるとその頻度は多いときは2~3分に1問というペースにもなるそうです。あらゆるものに興味を持ち、疑問を持つ子どもは問いかけの達人であると同時に、観察の達人でもあります。
しかしその後、私たちは成長するなかで、自分の好みや学校での勉強内容、職業や周りの友人等に影響を受けながら、「注意を払うもの」を絞っていきます。そして、日常が忙しくなればなるほど、情報の取捨選択をしていきます。20代後半から30代に入るころにはだいぶこの整理が進んでいることでしょう。
これにはもちろんメリットもあります。多忙ななかで効率的に情報を得ていくことは必要です。ただし一方で、情報や視点が画一化してしまうという大きなデメリットもあります。
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