「20代社員に助言請う」外資経営者、その"深い"意図 若手に学ぶ「逆転の発想」で新たな視点を得る

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「追いつけ追い越せ」の時代には、皆が持つ情報にできるだけ早くキャッチアップする必要があったため、効率性を追求することも重要でした。しかし現在は、意志を持って視野を広げる必要があります。

良質なアウトプットのためには良質なインプットが必要なのです(この場合のアウトプットは「良い問いかけ」のことです)。アウトプットに多様性を求めるのであれば、インプットにも同じものを求めなければなりません。

「インスピレーション」は突然降ってこない

良質なインプットのことを、IDEO(アメリカのパロ・アルトに本拠を置くデザインコンサルタント会社/Appleの最初のマウスをデザインしたことで知られる)ではインスピレーションと呼び、とても大切にしています。

直訳では「ひらめき」や「思いつき」とされていますが、現代における定義はどちらかというと「何かを搔き立てる/刺激する燃料のようなもの」といった捉え方のほうが正確かと思います。

インスピレーションは、待っていても突然降ってくるものではありません。自分から積極的に「インスパイア」されに行かなければなりません。

今は情報が世の中にあふれているので、どこにインスピレーションを得に行けばよいか、選ぶのが大変だと思う人もいると思いますが、逆にいえば、今ほどさまざまなインスピレーションを得やすい時代はありません。

ネットを開けば世界中のメディアにつながり、インスタグラムを開けば外国でのトレンドや世界の人々の趣味嗜好に触れることもできます。もしかしたら新たなファッションやアーティストに出会えるかもしれませんし、私の友人のように、誰かが何かの「100日チャレンジ」をしている様子にインスパイアされて、自分も1日1枚スケッチを描くようになるかもしれません。

もしかしたらインスタグラムもそのうち古くなり、次のプラットフォームが現れるかもしれません。しかしその変化自体が自分にとっては新たなインスピレーションのもとになるでしょう。

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