あなたは間違った「洗濯」をしていませんか 液体洗剤と粉末洗剤が両方存在する理由
というわけで、同じブランドでも粉末タイプと液体タイプでは、「成分」も「汚れへのアプローチ」もまったく異なる。それぞれの家庭の状況に応じて使い分けるのが賢い方法だ。何となく「粉末は古くて、液体が新しい感じがする……」と漠然と液体タイプばかり使っているとしたら、それは大きな間違い。今すぐ見直そう。
そして、一般家庭でよくありがちな間違いとしてもうひとつ。大矢教授は柔軟剤の使用に関する重要なポイントを指摘する。
柔軟剤が汚れを落ちにくくしている!?
いい香りが楽しめるうえ、仕上がりがふっくらやわらかくなる。そんな柔軟剤を正しく使えているだろうか。「どうせ洗濯機のなかで一緒に混ざるものだから……」と横着して、洗剤と柔軟剤を同時に入れているとしたら、何とももったいない。
というのも、2つを混ぜてしまうと、洗剤のマイナスイオンと柔軟剤のプラスイオンが中和してしまい、洗浄効果も柔軟効果も失われてしまうからだ。
ついでにこれからの梅雨の時期を快適に過ごすためのヒントを伝授しよう。雨ばかりが続くと洗濯に困るが、画期的な室内干しの方法がある。それは、日本繊維製品消費科学会で2013年に発表された「アーチ干し」だ。
あなたは室内干しをする際に、何も考えずに洗濯かごから取り出した順番でそのまま干してはいないだろうか。それはNGだ。雑菌が増え、嫌なニオイの原因を作っている可能性が大きい。
それを解決するアーチ干しのやり方は簡単。タオルやシャツなど丈の長いものを物干しの外側に、内側にいくにつれて子どもの服や下着など、丈の短いものを並べて干す。
つまり、横からみて洗濯物の下のラインがアーチ状になるように干すと、室内でも風の流れを作り出すことになり、通常の方法より30分も早く乾き、いやなニオイも抑えられるという。知ると知らないでは大違い。洗濯洗剤や干し方ひとつの「差」を知るだけで、生活はもっと便利かつ快適になる。
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