「新NISAを軽視する人」が結局FIRE失敗する理由 長期戦略がかえって早期のFIRE達成を近づける
それでは、新NISA における投資戦略について解説していきます。新NISAのメリットを最大限活用するためには、「併用」と「枠の復活」を心がけるといいです。
新NISAのメリットを最大化する「併用」と「枠の復活」
まず「併用」についてですが、これはつみたて投資枠と成長投資枠を併用するということです。
つみたて投資枠は年間120 万円(月10万円)ですが、ここに成長投資枠の年間240万円(月20万円)も併用が可能になります。つまり、やろうと思えば年間360万円(月30万円)のつみたて投資が非課税で可能になります。
現在の投資枠(年間40万円)と比較すると、なんと9倍もの恩恵を受けることができるのです。
もし月30万円を積み立てすることができれば、5年で資産は1939.4万円(元本1800万円+運用益139.4万円)となります。新NISA のすべての投資枠を使い切ることになりますが、保有期限は無期限ですので、保有を継続すれば年利3%前後が期待できます。
続いて「枠の復活」についてです。新NISA では、売却後の翌年以降に投資枠が復活することになっています。
以前のNISAの場合は、売却後は枠の復活がありませんでした。そのため、非課税メリットの恩恵はかなり限定的であり、より慎重に投資判断をする必要がありました。その点から考えると、枠の復活というのはとても大きな変更です。
もちろん、あまり頻繁に売買を繰り返すことはおすすめできません。結局、長く複利運用したほうが、パフォーマンスは高くなることが多いためです。
それでも相場は上下するもの。時に大きな暴落相場に見舞われ、運用益が一時的に含み損になってしまうこともあれば、逆にバブル的な相場が続いて想定利回り以上に含み益が多くなることもあります。
含み益が多くなったタイミングでうまく売却することができれば、非課税で利益確定ができます。そして翌年には投資枠が復活するので、つみたて投資を再開することができます。
つまり、資産形成の途中で利益を確定し、枠の復活を活用して最終的に非課税枠で残せるお金を増やす戦略をとることができるのです。
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