「3週間の休暇」で競争力首位のデンマークの秘密 脳を休めることで得られる「意外なメリット」

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ペニーレはそのメカニズムについて、以下のように説明する。

「週休3日にして休日が1日増えると、脳が休まる。リラックスして、俯瞰して物事を見られる。リフレッシュできて、仕事にエネルギーを投入する用意ができて、再び仕事に戻ったときに集中して仕事ができる」

実際に、ペニーレのアドバイスにしたがって週休3日を導入した会社の社長は、ペニーレにこう報告してくれた。

「(休日である)金曜日は、ぼくらの一番大切な日になっている。ほかの日に解決できないことを金曜日に解決できるんだ」

仕事とはまったく関係のない活動がもたらすこと

つまり、こういうことだ。

たとえば、犬や家族と一緒に森を散歩していると、ふと、行き詰まっていた問題の解決策を思いつくことがある。映画を観て、アイデアが閃くことがある。

金曜日に仕事とはまったく関係のない別の活動をすることによって、気がついたら、仕事の突破口が開けているということだ。

「あなたもない? シャワーを浴びてて何か閃くこと。脳は休むことでクリエイティブになる。閃きが生まれる。休むことで、新しい知識も入ってくる。休むことで、喜びを感じることもできる」

読者の皆さんも、何か心当たりがないだろうか。とはいえ、いきなり週休3日というのは、思い切りが必要だ。それに、日本の会社がすんなりオーケーしてくれるはずもない。

週休3日には切り替えたくない会社もあるのではないかと尋ねてみると、ペニーレはこう回答してくれた。

「休みを取りたがらない会社もあるわ。そういう場合は、金曜日に、ほかの働き方をしてみることを提案している。たとえば、金曜日はインスピレーションを得る日にしたり、社員に自分が学びたいと思っている講座を受講してもらったり。週に1日、いつものルーティーンとは違うことをしてみるといい」

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