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シュンペーターは一体何を間違えてしまったのか 新しい「経済社会の"変遷"理論」を提示する

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  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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競馬である。

イクイノックスが、11月26日に開催されたジャパンカップ圧勝後、有馬記念(12月24日開催)参戦をほのめかしていたが、結局、出走せずに引退すると発表された。

イクイノックス引退は当然、これが競馬の本質

これは残念ではなく、当然だ。有馬記念はトリッキーなコースで、負けるリスクも少しあるし、何よりケガをしたら大変なことになる。しかも、勝っても本賞金はたった5億円だ。

イクイノックスの父、キタサンブラックの種付け料は2000万円に高騰した。現状の雰囲気なら、引退するイクイノックスも2000万円でおかしくない。1年200頭として40億円。10年で400億円だ。

2000万円というのは余勢種付け料と呼ばれるもので、種牡馬を所有するシンジゲート株の持ち主以外に、種牡馬が交配をする余力がある場合に種付けの機会を与える場合の価格で、200頭の全部ではない。また10年間ずっと2000万円のバブルは続かないとしても、今の雰囲気なら、売却価値は300億円にはなるだろう。

しかし、もし有馬記念で負ければ、200億円以下になるだろうし、ケガでもすれば最悪ゼロ円だ。たった5億円のためにリスクを冒す阿呆はいないのである。

これが競馬だ。レースではなく繁殖だ。レースは繁殖のための試験場にすぎない。だからレースに高額賞金をつけるのはおかしいのである。

さて12月3日はチャンピオンズカップ(中京競馬場、第11レース、距離1800メートル、G1)。ダート決戦。

3歳のセラフィックコール(7枠12番)は、ここが本当の試金石だが、1800メートルという未知の距離と、4つのコーナーが試金石となるレモンポップ(8枠15番)よりは、不安要素は少ない。一騎打ち。

ただし、私はレモンポップを応援したい。この2頭とも無事に種牡馬入りすることを願いたい。

(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

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