■出発地・到着地はともに三浦市内
■ドライバーは三浦市在住及び在勤者
■車両は自家用車
■料金はタクシーと同額程度
■ドライブレコーダーや車内カメラを車両に装着
■遠隔点呼による健康管理やアルコールチェックの実施
■神奈川版ライドシェア向けの保険を開発する
そんな神奈川版ライドシェアの議論の舞台となっている三浦市を、実際に訪ねてみた。
「自動車が44%」の町、三浦市
三浦市は三浦半島の最南端にある地域で、総面積は約32km2、人口は約4万人だ。神奈川県最大の市である横浜市と比べると、面積は1/13、人口は1/94という同県内では小規模な市だ。
産業としては、観光が大きい。まぐろ料理が味わえる三崎・城ヶ島や、以前は大規模水族館があった油壷、そして海水浴場がある三浦海岸等などがある。
また、三浦野菜として人気がある農業も盛んなほか、市内の京浜急行久里浜線の三崎口駅(1日平均乗車人数:令和3年実績6293人)から品川駅まで京急快特で1時間20分強(料金740円)であるため、都内や横浜・川崎への通勤圏でもある。
横浜育ちの筆者は、幼少期から日帰り観光で三浦市に来る機会が少なくなかったが、今回、平日の日中に改めて市内を巡ってみると、アップダウンの激しい入り組んだ地形であることを再認識した。
市内各所で京急バスが頻繁に走っており、また市内に2つあるタクシー会社の京急三崎タクシー(18台:5時~26時まで)と、いづみタクシー(17台:5時~19時まで)のタクシーが走る姿もある。また、京急ストア等のスーパーマーケットが自前で仕立てた送迎バスに乗る高齢者も、少なくないようだ。
神奈川県の資料によると、三浦市内の交通手段分担率は、自動車が44%と県全体の25%に比べ高く、バスは3%で同4%とほぼ同じである。
日中に市内の各地域を巡ると、県内における地方部としては、主要道路に近い人口が比較的多い地域にさまざまな移動手段があり、十分な交通環境が整っている印象を受ける。
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