「勉強しなさい」が不要な子が育つ"親の接し方" 子どもの自己教育力を高めるための6のポイント

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Point① 先生主導ではなく、子どもが主体

前回もお伝えしましたが、モンテッソーリ教育の大きな特徴として、「先生主導」ではなく、「子どもが主体」で学びが進むということがあります。

0~12歳の「児童期」にいる小学生は、ものごとの因果関係を強く知りたいと思っていますから、そんな子どもの学習意欲に火をつけるべく、モンテッソーリ小学校の先生たちは、子どもがワクワクして「もっと知りたい!」と思えるようなテーマを日頃から収集しておき、折を見て物語という形で伝えていきます。

物語はおうちでもできますから、ママやパパが興味を持っている事柄について、ぜひお子さんにお話ししてあげてください。ご自分のお仕事に関連するお話でも、趣味の歴史の話でも構いません。お話しの仕方については、前回の記事をお読みください。

やることを自分で決めるのが有効

Point② 学習計画は子ども自身が立てる

モンテッソーリ小学校では子どもが主体なので、1日の勉強のスケジュールも子どもが決めます。毎朝、自分で「今日は数をやろう」「地理をやろう」などと考えて、「ジャーナル」と呼ばれる計画表を作成するのです。

他の誰かではなく、自分で決めたので、子どもはしっかりスケジュールを守りやすくなります。特に児童期は責任感が芽生える時期なので、やることを自分で決めるというやり方は、とても有効です。おうちでも、宿題やお手伝いの時間を、お子さんに自分で決めてもらうと、スムーズに進むことがあります。

一方で、先生は小学校6年間で学ぶべき最低限の教養が習得できるように導きます。例えば、地理ばかり学びたがる子がいたら、他の分野にも興味が持てるようにレッスンプランを立て、他分野を紹介していきます。

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