一定の資産がないと効率的な運用ができにくい。「純資産が多ければいいファンド」というわけではないが、右肩上がりに純資産総額が増えているのは運用成績がいい(もしくは人気がある)証拠。
運用実績が最低でも3年、できれば5年以上あるものを選びたい。株式市場の上昇局面ではどのファンドも好調な場合が多いので、相場全体が下がっているときでもちゃんと持ち直しているかを確認しよう。
金融機関によっては投資信託ごとに「○位」という順位が表示されるが、それは単に買いつけが多かった順。その銘柄が自分のニーズに合うわけではないので、引っぱられないこと。
投資信託には「○○年○月○日まで」と運用期間が設定されているものと、無期限のものがある。長く持ち続ける前提で投資するのであれば、必ず無期限のものを選ぶべし。
「今買うべき投資信託はコレ!」を信用しすぎない
本や雑誌、インターネットなどでも「今買うべきファンドはコレ!」と具体的な銘柄を推奨しているとつい見てしまいます。
たとえば、最近なら「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、いわゆるオルカンでしょうか。人気の理由は、1本で47カ国2800銘柄(2023年3月末現在)に分散投資でき、運用コストも割安。国内外全体のインデックスに連動しているので、効率的にリスク分散ができるとおすすめされているわけです。
これだけではつまらないと思うなら「米国株式型」や「先進国株式型」を組み合わせるのもいいでしょう。いずれにせよ、何を(what)推奨しているかよりも、なぜ(why)なのか理由を確認しておくことが大事です。
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