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疑問だらけの「貯蓄から投資による資産形成へ」 大事な資産を賢く運用するために何が必要か

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政府は貯蓄から投資への転換を促すが、そこには疑問も残る。

会見する岸田首相
岸田首相は今年を資産所得倍増元年とし、貯蓄から投資への流れを推進している(撮影:梅谷秀司)

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33年ぶりの高値水準にあり、3万円台で値固めを続けている。視野に入るのは1989年最高値3万8915円の更新だ。『週刊東洋経済』の9月25日(月)発売号(9月30日号)では、活況に沸く株式市場の中で、「3万円時代に買える株」を特集。新NISA始動も目前であり、ランキングととともに、今から株式投資を始める超初心者向け記事も充実させた。
週刊東洋経済 2023年9/30号(株の道場 3万円時代に買える株)[雑誌]
『週刊東洋経済 2023年9/30号(株の道場 3万円時代に買える株)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

株式や投資信託などの運用益を無税とするNISA(少額投資非課税制度)が始まったのは2014年1月。来年1月には資産所得倍増の旗を振る岸田文雄首相の目玉政策として、投資枠を大幅に拡充した新NISAが始まる。

証券会社の売れ筋商品は、海外の株式や債券を組み入れた投信だ。純資産残高ランキングでは、三菱UFJ国際投信が運用する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の2.6兆円を筆頭に上位10銘柄をすべて海外投信が占める。日本株で運用する投信は「ダイワファンドラップ 日本株式セレクト」が6208億円でようやく15位だ(9月15日時点)。

円資金が海外に流出

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