節約したいなら「ビールはコンビニ購入」がいい 「安い=節約になる」と思い込んでいませんか?

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今、私たちは家の中におさまりきらないほど多くのものを持っています。「買わないと暮らせない」というものなど、ほとんどありません。だからこそメーカーは「すてきでしょ?」「これがあると便利だよ」とウォンツに訴えてくるのです。

そう考えると、食べ物や消耗品以外の新しく買うものはほとんどが本来いらないものなのだ、と言えるのです。カートに入れたものを精算する前に、一度考えてみましょう。「本当に必要なのか?」と。

そして、図のAやCを「消費」や「投資」、Bを「浪費」とするなら、消費7、浪費2、投資1の割合が目安です。浪費をゼロにできれば理想ですが、ダイエットと同じく無理すると反動で爆買いしかねません。大事なことは自覚を持って次の買い物に向かうことだと思っています。

節約したいならビールはコンビニで買う

私はムダなお金を極力使わないタイプですが、ビールはコンビニで買います。なぜでしょう? 答えは簡単。お酒が大好きだから。

量販店やネット販売で購入するほうが安くつくのは知っています。でも冷蔵庫にビールが何本もあると、ついつい「安かったんだからもう1本いいよね?(プシュ!)」と、予定より飲みすぎてしまうのです。

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同じように、スナック菓子やお肉などの大容量パックを「節約になる」と思って買う人も多いことでしょう。でもこの手のものは消費量を加速させてしまい、結果として節約にはつながらない可能性があるということも知っておいてください。

高いし必要不可欠ではないけれど、あえて買ったものもあります。ロボット掃除機とドラム式洗濯乾燥機です。わが家は共働きで子どももいますし、家事の担当は基本的に私。家事の省力化は重要課題です。

食器洗い乾燥機は置き場所がなくて導入できず無念ですが、この2つの家電のおかげで私の仕事やプライベートに割ける時間は確実に増えています。

家に専業主婦がいる時代は、女性の時間と労力を使うことで支出を抑えるのが節約の基本でした。でも今の女性たちには「稼ぐ力」も求められているのです。収入を増やすためにお金をかけて家事労働を減らす、そんな考え方はけっして悪いことではありません。

黒田 尚子 ファイナンシャルプランナー

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くろだ なおこ / Naoko Kuroda

CFP®︎1級ファイナンシャルプランニング技能士、CNJ認定 乳がん体験者コーディネーター、消費生活専門相談員資格。大手シンクタンク勤務を経て、ファイナンシャルプランナー資格を取得。1998年独立。現在は各種セミナーや講演・講座の講師、新聞・書籍・雑誌・WEBサイト上での執筆、個人相談を中心に幅広く行う。

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