仕事に「モチベーション」を求めがちな人の大問題 きっかけより「始められる仕組み」のほうが大事

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「まずは2分だけやってみる」ことを自分のルールにすると、次のような効果が生まれることがわかっています。

・「ちょっとやってみる」という気軽さが、行動ハードルを下げてくれる

・「作業興奮」が始まって、エンジンがかかりやすくなる

「仕事を始めなければならない」と考えると気分が重くなりますが、「たった2分」のことであれば、「とりあえず、やってみるかな」という気持ちになります。わずか2分でも、実際に仕事を始めてしまえば徐々に作業興奮が始まって、気分を「仕事モード」に切り替えることができるのです。

多くのビジネスパーソンが、「モチベーションが上がらなければ、仕事はできない」と考えていますが、それを待っていたのでは、動き出しが遅くなるだけです。成果を出し続けている人は、自分のやる気を「アテ」にしていません。

とにかく仕事を始める仕組みを作って、作業をスタートさせてしまえば、作業興奮によって、モチベーションは後からついてくることを理解しています。そうした考え方が、仕事の初速を早めているのです。

人間の脳は「小さな数字」で示されると、「その作業は行動ハードルが低い」とイメージすることがわかっています。

「アンケートに答えてください」といわれるよりも、「1分だけアンケートに答えてください」といわれた方が回答率が高まります。「スポーツジムに行けば、やせますよ」といわれるよりも、「2カ月だけスポーツジムに通えば、やせますよ」といわれた方が、行動を起こしやすくなるのです。

どんな作業をする場合でも、「まずは2分だけやってみる」ことを習慣化すれば、無理なく初速を早めることができます。

苦手な作業の前に、得意な作業をやる

苦手な仕事というのは、どうしても手をつけるのが遅くなってしまいます。

そんな状況から抜け出すためには、苦手な仕事を始める前の段階で、自分が得意な仕事や、好きな作業を少しだけやってみると、精神的なフリーズ状態を打ち破ることができます。

私の場合でいえば、経費精算などの細かい作業が得意ですから、重要度の高い仕事に取り組み始めて、少しでも「気持ちが乗らないな」と感じたら、得意な軽作業に切り替えています。

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