「翔んで埼玉続編」監督ら語る県ディスりの線引き なぜ今回の舞台は滋賀?撮影の裏話も聞いた
――ところで前作の映画公開前に埼玉県知事に謝罪に行くというイベントがあったと思いますが。
監督:イベントじゃありません。謝罪です(笑)。
若松:あのときわれわれは本当に必死だったので、誰かに守ってもらわないといけないと考えていたんです。そのときに誰のところに行くかといえばやはり知事のところじゃないですか(笑)。
監督:ちょうど(前作公開時に埼玉県知事だった)上田清司知事が、原作の本の帯に「悪名は無名に勝る」って書いてくださっていたんですよ。
若松:それを見つけて、これはもしかしたら話がわかる方かもしれないと。実はフジテレビとは一応、競合にはなるんですけど、テレビ埼玉さんがこの企画にけっこうノっていただいていたんです。テレ玉さんは、主要株主に埼玉県庁が入ってるぐらいの局なんで。そのつてを使って県知事と話を通してもらって、何とか謝罪にこぎつけたという感じでした。
県知事のお墨付きをもらう
――その時の知事の反応は?
若松:その段階でしゃれだということはわかっていただいてたんで。上田知事もノリでやっていただいてて。それが世に出せることになり我々はホッとしました。あの時の二階堂(ふみ)さんと監督に課せられたミッションは、県知事にお墨付きをもらってくるということだったんで、監督にも頑張っていただいて。
あの時に「それはお墨付きという事でよろしいでしょうか?」と言って、無理やり「うん」と言わせたというか(笑)。「これで県知事のお墨付きをいただきました!」と。
監督:今回は埼玉県、滋賀県の両知事の謝罪会見は逆にノリノリでしたね。「怒った感じでいっていいですか」と言っていただいたので、「どうぞ怒ってください」と。なんだこの茶番会見は、という感じですが(笑)。でも喜んでくれてましたね。
――やはり前作の成功体験があるから。
監督:これをきっかけに両県とも県をPRしたいと。「こういうやり方もあるんですね」とおっしゃっていました。
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